東京、夜のアート探訪

東京には、夜の帳が下りてからも扉を開け続ける美術館があることをご存知でしょうか。昼間とはまた違う表情をみせる夜の美術館。なんだか作品をより親密に感じることもあるかもしれません。
また、東京の街には、パブリックアート作品が点在しています。ここでは、東京の夜に、アートに触れられるおすすめの過ごし方やスポットを紹介します。
夜も楽しめる美術館

夜のひとときをアートとともに過ごしたいなら、遅くまで開館している美術館がおすすめ。六本木の「森美術館」は火曜日を除いて22時まで開館しており、夕食後にもゆったりとアートを楽しめます。
このほか、麻布台ヒルズの「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」や渋谷の「PARCO MUSEUM TOKYO」なども、夜の時間帯にも訪れやすい美術館だといえるでしょう。お出かけの際は、予約の有無や最終入館時刻を公式サイトで確認してから訪れると安心です。
週末に夜間開館する公立美術館・博物館も

公立の美術館でも、特定の曜日に夜間開館を行っているところがあります。「東京都美術館」は特別展開催中の金曜日は夜間開館を実施。また、「東京国立近代美術館」「国立西洋美術館」「東京国立博物館」は金曜日に加えて土曜日も開館時間を延長しています。
アート鑑賞から始める週末もすてきですね。各館の予定を確認して、足を運んでみてください。
美術館自体の意匠を楽しむ

美しい作品が多数収蔵されている美術館。それ自体も、建築家のこだわりが詰まった建物であることも多いです。
例えば、「国立西洋美術館」は20世紀を代表する建築家の一人であるフランスの建築家、ル・コルビュジエが設計したもの。また、「国立新美術館」は、建築家・黒川紀章の設計した美術館の中で、生前最後に完成しました。展示はもちろんですが、建物自体の鑑賞も付け加えてみてはいかがでしょうか。
また、ライトアップされた美術館建築を鑑賞するというのは、夜ならではの特別な体験です。「東京国立博物館」は格調高い本館の外観が見ごたえ抜群で、夜間はライトアップにより一層迫力が増します。
ライトアップは夜間ずっと行われているわけではなく、開館時間中など、限られた時間帯のみの実施が一般的。美しい夜の美術館の姿を楽しみたいなら、事前の確認をおすすめします。
夜の街でアートを楽しむ

街中に突如現れるアートも見逃せません。「東京都庁第一本庁舎」では、都庁舎をキャンバスにさまざまなクリエイターが制作したプロジェクションマッピングが上映される「TOKYO Night & Light」を楽しめます。

さらに、新宿アイランドタワー前の巨大な『LOVE』のオブジェ、渋谷駅構内に展示されている岡本太郎の『明日の神話』、六本木ヒルズに佇む巨大なクモのオブジェ『ママン』など、東京の街に点在するパブリックアートはどれも印象的な作品ばかり。東京の街の中を探してみましょう。
ぜひ、夜の「アート散歩」に出かけてみてください。きっと昼間とは違った魅力的な発見が待っているはずです。






